介護者のサポートが必須では?

  
たまたま夕方のJNNニュースを見ていたら、
老老介護の問題として、介護者の心のケアの話題をしていました。
  
残念ながら、私は、年齢が若いので、老老介護の定義から外れるのですが、9年間、親の介護をしている者として見ていました。
  
介護者の3割が「死にたいと思ったことがある」
介護者の4人に一人が「うつ状態にある」
という厚生労働省の調査結果が紹介されていました。
  
TVにでてくる老老介護の介護者が語るつらさは、かつて経験したことがあることばかりでした。それなので、介護者の苦しい胸のうちが、手に取るように判りました。
  
東海大学病院では、精神科の外来に、「介護カウンセリング」を増やしたそうです。他には、NPO法人で、介護者に対するカウンセリングをするところを紹介していました。
    
介護者の孤立が問題というけれども、かといって、介護を知らない人に話すと、とんでもない助言(悪口)を聞かされ、さらに孤立するということはありました。
  
たとえば、介護を経験したこともなく、親元から離れて一人暮らししている人から、「介護なんて誰でもできる。」なんていわれたことは覚えています。その人の言葉が間違っているのは、介護殺人の件数で判るでしょう。
       
Friends in need, friends indeed.
「困ったときの友は、真の友」
   
困っているときに、さらに地獄に突き落とすような、面倒なことしか言わない人付き合いを一切絶ち、共感してくれる人たちとの付き合いのみを残したので、今は気楽にやっています。
   
自己愛の心理学でも、「病人や高齢者など、体力が弱っているときは、自分のことで精一杯なので、他者に向かうエネルギーがなく、自己愛傾向がでて何が悪いというのか?」というハインツ・コフートという心理学者の言葉が引用されていましたので、特に問題はないと思っています。