ゲド戦記を見てきました。

  
感想は?といわれると、ネットで酷評されるほどひどくはなかったなぁ。
ただ、勉強していかないとわからないと思います。
  
この点は、「ナルニア国物語」と比べると、子供向けではないと思います。
  
ナルニア国物語の場合は、あの話の根底には、キリスト教的な思想があり、
また、なじみやすい登場人物(サンタ・クロース)や、博士の「君が兄弟を信じなくて、誰が信じるのだね?」というようなさりげない人生訓がちりばめられているし、第4話の映画化にも関わらす、うまく状況が説明されていて、子供でも大人でも楽しめるいい映画でしたが、ゲド戦記は大人向きでも子供向きでもなく、ちょっと中途半端だったと思います。 そもそもゲド戦記は、ネイティブ・アメリカンの世界に親しんだ原作者の書いたお話なのですから、世界観が違います。 それなので、映画から「ゲド戦記」に初めて触れる人には、まったく優しくないです。
  
ナルニア国物語の時は、解説本(ナルニア国とは?)が結構でていたので
それをさっと見て、映画を見ていたので、「なるほど」と楽しめたのですが、
そういう世界感の解説も、大賢人ゲドは、なぜ「大賢人」なのか?という大前提が判っていないんですよねぇ。「昔馴染み」と出ても、どいう昔があったのかも誰も解説されていないから判りづらいです。
    
今からできそうなことは、「どういう世界なのか」「まことの名とは?」などの前提条件をメディア(雑誌などの特集を組んでもらう)なり、「ゲド戦記の世界」などというチラシでも作って映画館の入場者に配布するなりしたほうがいいんじゃないかな?と思いました。
    
#どちらかというと、日本昔話とか神道の世界だとわかりやすいんじゃないかな。
#「世界の均衡」という思想は、ある意味、アニミズムの世界感ですから。