介護とIT

  
昨今、介護ロボットなどというものがたまに話題になるたびに
何か奇妙な感覚を覚えていました。
  
そんな中、高齢化社会に向けてITはどのような役割をはたせるのか
という記事を教えていただきました。
  

介護を行うスタッフにとって、腰痛は悩みの種である。そこで、これをなんとかしようと試作されたのが、モーターの力を借りて金属製のアームを動かすようにしたパワースーツであった。それを装着してみると、まるでSF映画のロボットのようになる。ためしに、人間をそれで持ち上げようとしたが、介護される側の恐怖感が先に立って、使い物にならなかったという。

いい視点なのですが、
介護には、どうしても機械化できない部分があるのですよね。
要求定義をする人と、実際にそのモノ(サービス)を使用する人、
使用される人の見方ができないと難しいということでしょうか。
    

でも、介護というのは、人の温かみがあって初めて成り立つ仕事で、いくらパワーがあっても、金属製の冷たい腕では仕事にならないのです。

こういうことが判っている人が、メーカーにいるのはうれしいものです。
最終的なユーザーが誰なのか、理解されたのでしょうね。
  
結局、「共感性」だと思うのです。
モノを作ったときの相手の気持ちを360度評価できるかどうか。
#今は、こういう人事評価のない会社のほうが珍しいそうなのですが。。
  
「共感性」がない企業の製品は、おそらく、
どんなに優れた技術をつかっていたとしても、
的外れで終わってしまうのでしょう。