信用とは何かなぁ?

  
たとえ、日本の4大ファームのひとつだろうが、
世界4大監査法人のひとつの、プライスウォーターハウス・クーパーズ系だろうが、
外部監査として、公認会計士としてでも、
決して行ってはいけないことをやってしまったのだから、
処分を行うことは妥当だと思います。
  
投資家たちは、企業の発表だけではなく、外部監査から出るお墨付きを含めて
「信用して」投資を行うこともあるのだから、
その信用を失わせたことは、明らかなる「外部監査への」信用不安を引き起こしたことになります。
  
大体、「大きいから大丈夫。世界からも信用されているから大丈夫。」ではないことは、エンロンの時に、世界 48 ヶ国に展開していた
Big 8の時代から世界No1監査法人であった、
アーサー・アンダーセンが解散したことも、
公認会計士なら知っていることでしょう。
  
それすらも覚えていないというのなら、監査法人も個人も、
何かプロフェッショナルとして、おかしいとしか思えません。
     
カネボウとの粉飾決算に加担するのではなく、
カネボウとの契約解除も躊躇なくできるくらいのファームだろうに、
なぜできなかったのかが疑問ではありますが。。
      
中央青山監査法人は、これからどうなるのか?は、個人的な興味をひきます。
  
監査法人としてしてはいけない事件
カネボウ粉飾決算を知ってて見過ごした)」を起こしてしまい、
市場から信用を失った外部監査法人のお墨付きを求める顧客が
はたして何社残るのか?が見所ですね。
  
今年から発表される決算は、
市場からの不信を払拭するためにも、
外部監査の目がかなり厳しいだろうから、
今年の企業の決算書を見るのは楽しいものです。